マグマは2度移転しましたが無くなってしまったようです。
このサイトは2005年9月時点のマグマです。閲覧のみ可能ですので懐かしんで読んでみて下さい。
NGO「マグマ」の井戸掘り職人
NGO「マグマ」の井戸掘り職人、大森隆男さんは調査のため
アフリカ西部、ワアジャ先住民族が住む砂漠地帯に入った。
「思った以上に深刻ですよね。でも放ってはおけない。」
大森さんは日本に帰国し、「マグマ」代表の越中詩郎さんに調査結果を報告、
どの村から掘るか、どんな方法で掘るかを話し合った。
アメリカのNGOのようにハイテクを駆使した方法は不可能、その土地で調達できる道具と資材を使って、
体ひとつで、井戸を掘るという「ど真ん中」方式でやることを確認する。
NGO「マグマ」のメンバーは、かつて同じプロレス団体に所属していたプロレスラーである。
その団体は無理な興行を繰り返し、客を裏切り続け、ついには崩壊。
幹部たちは大森さんたち所属レスラーをおいて逃げ出した。
途方にくれていた大森さんだが、偶然TVでみたNGO団体の活動に感銘を受けNGOの活動家へと転進。
団体崩壊後、わずかな農地を買い有機農業をしながらボランティア活動をしていた越中さん夫妻とともに
NGO「マグマ」を設立した。
「ワッセー掘れ!」「ワッセー掘れ!」「ワッ、、・・・・出たぞー!」
掘り始めてから2ヵ月後、ついに不毛の大地に水が湧き出た。
「アナタタチハ 神ノ使イヴァー オ礼ニ ムライチバンノ娘ヲ ヤルヴァー」
苦笑いしながら族長の申し出を辞退すると、大森さんは言った
「それならば、ひとつだけお願いがあります。みていただきたいものがあるんですが・・・。」
地面に正方形の枠が描かれ、四隅に杭が打たれる。村人たちははじめてみる「リング」に興味津々。
とリングの中で上半身裸の大森さんと越中さんが突然争いだした、
あっけにとられる村人たちだが、戦いの部族ワアジャ族には、
すぐにこれが喧嘩でも決闘でもないことに気がついた、信頼関係の上でなりたっている儀式なんだと
「凄イヴァー!」「オーモリ、勇士ヴァー!」「ヴァー!」「ヴァー!」
ワアジャの地に命の井戸とともに、プロレスの文化が根付いた瞬間だった。
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- 漢字使っているから違うのかも(wj ワアジャ族とワジャ族 -- 2003-10-18 (土) 01:55:01
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- いい話だ -- 2003-10-18 (土) 03:27:18
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