長州イズムって何だ!? 第28回

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長州イズムって何だ!?
連載28 文 安田拡了
「中西のパワーで血を吐き、ライガーの掌底で鼓膜が破れた。しかし心地のいいダメージ」(石井)

 12月11日、新日本の大阪府立体育会館。石井智宏が新日本のリングに長州力と上がるのは、この日がはじめて。以前、来たのは天龍の付け人としてだった。
「あの時、新日本の現場監督をやっていたのが長州さんでした。その長州さんと新日本に乗り込むことになるなんて、その時は思いもよらなかった」
 石井はいま自分の身に起こっている不思議な現実に感慨深げだった。しかし、気持ちの高ぶりというものはなかった。
 長州には「いつも通りにやればいい」とだけ言われていた。だからかもしれない。
 しかし、いつもの試合とは違うことだけは確かだ。それは、やはり新日本のリングだからである。
 石井らリキプロの選手は日頃の厳しい練習の中で「そんなんじゃ、新日本の連中に勝てるわけがないぞ」と長州に叱咤され続けてきた。
 言うなれば、たえず見えない敵(新日本)が練習の中にいた。それをバネに「クソツ!」と思いながら懸命に練習をしてきたのだ。
 だから、ようやく見えない敵の新日本の選手と闘うことで「いままでやってきたことを証明してやる」という静かな闘志がみなぎっていた。
 相手は中西学と獣神サンダー・ライガー組。いきなりの凄腕チームである。新日本というところは、初参戦のレスラーには特に狡砲せ殿任繊蹐鬚垢襦ナメられないようにだ。その意味では石井はその標的になると言ってよかった。
 石井も覚悟をしていた。
(試合が終わった段階で顔面は腫れあがって、ボコポコに叩きのめされて立ち上がれないくらいになるかもしれない…)
 とまで予測をしていた。
 ところが、そうはならなかった。
「確かに中西さんの力はハンパじやなかった。凄かったですよ。血を吐いたくらいですから(試合を終えて長州と戻ってきたあと廊下で吐血した)。ライガーさんの掌底がパシーンときて鼓膜も破れましたしね。しかし、立って歩いて帰ってこられた。誰の支えもなくて。そんなに強いという感覚はないですよ。だけど心地のいいダメージを与えてもらいましたよ」
 強がりかもしれない。
 まさか中西やライガーと肌を合わせて拍子抜けをするはずもない。
 しかし、本当にポコボコにされてしまうかもしれないという気持ちで試合に臨んでいた石井にしてみれば「こんなものか」という感覚になるのだろう。つまり、それほど日頃の練習で「見えない敵の新日本」と闘ってきたということだ。
 あらためて、いかに日頃の線習が大切かということだ。
 いまさら言うまでもないが、長州の教えはすべて道場に凝縮されている。まず道場ありき。本番で落ち着いて相手に立ち向かうためには、肉体の鍛錬もさることながら精神力という部分で、いかに道場の練習をちゃんとやれたかが左右してくる。怪我についてもそうだ。道場での練習があるから、試合で自分の身を守ることができるのである。
 「いつも通りにやればいい」
 長州の言葉は簡潔で的確だ。
 道場の練習をこなせているから、この言葉だけで十分なのだ。
 その言葉どおりにやった結果、中西をジャーマンで投げきったし、垂直落下式プレーンバスターもやってのけた。怪我もなかった。
 その夜、石井は長州に連れられて「ふぐ」料理店に行った。
 その席で長州に新日本の感想も聞かれなければ、試合やプロレスの話も一切出なかった。いつも通りに笑いながら、うまいものを食べて、うまい酒を飲むだけだった。その日一日をいつも通りに終えること。それが長州力の生きる作法なのである。

(続く)

週刊プロレス No.1238 2005/1/5号(12/22発売)より


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最終更新日: 2016-03-06 (日) 00:20:25 (1615d) HTML生成時間: 0.045 秒
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