長州イズムって何だ!? 第19回

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長州イズムって何だ!?
連載19 文 安田拡了
〜10・9両国に立った時、石井は「いままでやってきたことは間違いじゃなかった」と胸を詰まらせた。

 10月9日、両国国技館。 石井智宏は長州力とともにリングに走った。長州の身に何かあったら、自分がタテになるつもりだった。
 長州がリングのど真ん中に立って拳を突き上げた。
 永田が血相を変えてリングに上がってきた。その永田を見て長州は「テメーら、この状態が何を物語っているか分かるか。俺はこの新日本プロレスのど真ん中に立ってるんだぞ。永田、よーく、お前だけ上がってきたな。天下を取り損ねた男がよ−く上がってきた。中にいる人間が信頼されなくて、外に出て行った人間が、このど真ん中に立っていること(の意味)が分かるか。俺を上げた人間が罪を背負うのか、いままでこういう状態になったテメーらが罪を背負うのか〜(略)次にこのど真ん中に立つときは俺のパワーホール全開で立っているからな、分かったか」と名コピーを次々と吐き出すと、会場から大長州コールが巻き起こった。
 いちいち鋭得力がある言葉だった。猪木の大批判をして出戻ったというのに、大歓迎を意味する長州コール。まるで千両役者が病気から復帰し、復帰の舞台挨拶を終えたかのような大歓声だ。
 石井は、耳をつんざく長州コールを聞きながら、感動で胸が詰まった。
(WJがダメになって、いろんなことをいわれた。だけど、やっぱり俺たちは長州さんと一緒にど真ん中を走ってきたんだな…。いままでやってきたことは間違いじゃなかった)
 永田が長州に張り手を浴びせてきた。エプロンで見守っていた石井はロープを越えて出て行こうと思った。
 しかし、行くのをとどまった。なんと長州は二ヤリと笑ったのだ。長州の、そのどっしりとした冷静な反応に安心したのだ。
「あの時、永田さんは顔がプルプル震えていました。長州さんは、上をいってました。長州さんを超える人はいないんだなとあらためて思いましたよ」
 石井は2年前のWJ旗揚げ前のサイパン合宿で「長州さんの下でやらせてください」と言ってから、何がなんでも長州とやっていくと決めていた。
 まさか、こういう状況になるとは夢にも思ってはいなかったが、いま、思いもかけぬ凄い場所に立っているんだというふうには思っていなかった。
「なぜなら、長州さんの下でいつも練習してきて、ほかの団体には負けないという気持ちを持っていましたから。そのくらいの練習はやってきている」
 気持ちでは誰にも負けない。それはWJを経てリキプロで過ごしてきた辛抱の時間が財産になっているからだ。
 翌々日の月曜日。石井は朝起きるといつも通りに道場に行く。10・9両国の余韻などなかった。道場では、そんな余韻などすぐに消し飛んでしまうくらい頭が真っ白になるのだ。それほどキツい。
 いまの石井に足りないのは場数だけだ。闘う場所があまりに少なかった。選手としては、闘う場所がないのは致命的だ。
 長州の電撃的な新日本復帰で、これから当然、石井も新日本のリングに上がることになるだろう。
 石井に練習にも気合が入るんじゃないのかと訊いた。
 「いやあ、もしも新日本に上がることになったとしても、練習はいつもと変わらないですよ。あらためて気合を入れてというのはないですよ。いつもどおりです。俺たちの練習は、いつも一緒ですよ」
 何も変わらない。
 馬鹿な質問をしたなと恥じた。ことがあるたびにあらためて気合を入れているようでは日々の練習にはならないのだ。
(続く)

週刊プロレス No.1229 2004/11/3号(10/20発売)より


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最終更新日: 2016-03-06 (日) 00:20:24 (1615d) HTML生成時間: 0.054 秒
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