チョシュを求めて

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マグマは2度移転しましたが無くなってしまったようです。
このサイトは2005年9月時点のマグマです。閲覧のみ可能ですので懐かしんで読んでみて下さい。

チョシュを求めて

わたしは初めての土地に営業に行き、帰ろうとしてバス停にいったが、午後7時だというのに
終バスはもういってしまった後だった。困りました。
通りすがりの小学生に聞くと、5kmほど離れた隣村からこの後もバスが出るという。
わたしは隣村まで歩くことにした。今日は夕焼けがきれいだ。からすがたくさん
とんでいる。その鳴き声をききながら、小学校に行く前、こんな風に日が暮れるまで
外で遊んでいたことをふと思い出した。
村に着いた。もうすぐ8時だ。次のバスは9時まで来ない。腹が空いたので、小さな
食堂で何か食べて行くことにした。

どうせろくなもんはないので、カツ丼を頼むことにした。どっかで見たことの有るような
顔の主人が黙って料理を造りはじめた。「ビールもたのむ」
変わったビールだった。サッポロのラガーなんである。またレトロ調の
新製品かな。一杯やりながら14型のすすけたテレビをみて、わたしはちょっと
驚いた。「昔の御小だよ・・・」画面にはつやつやした御小がうつっていた。
ああ、アレか。ケーブルとかでやってるプロレスクラシックか・・・。
面白そうなので注目した。なんか得した気分がする。
画面では、金色のマントに身を包んだハルクホーガンがブラッシーといっしょに
入場してくるところがうつしだされていた。
御小はあいまいな長髪で、黒パンツ。白シューズはこの頃村松友視に「よけい
足が短く見えて仕方ない」といわれていたな・・・。

御小は維新革命前の噛ませ犬モードなので、元気が無い。ホーガンにこてんぱんに
ぶちまわされて、当時の必殺技「カリフォルニア・クラッシュ」をくらってあっさり
フォール負け。しかしこのころのホーガンの塩味と来たら、木ノのそれを思わせる
くらいひどかったなあ・・・。コマーシャルか・・・エッ、ウエィ、ウエッ!!!
コマツのブルドーザーにがまかつ釣り針!!!
イマァハァ、イッダァイイヅナンディスカアアアア!!!
慌てて新聞をみると、しょ、昭和55年!!!??
そうだ思い出した・・・この食堂はうちの近所にあった・・・まるっきり
あのころのままだ!!

わたしは勘定をして店を飛び出した。すぐ店先で、なんと
10年前に脳出血で死んだはずの親爺が歩いていた・・・!?
声をかけたいがかけられない。今のわたしは・・・
親爺は知らん顔で通り過ぎて行った。そりゃそうだ。わたしは現在28歳。
この頃まだ5歳、のはずだったのだから・・・
5歳のわたしはどうしているのだろうか。わたしは自分の家だったところを
めざした・・・
懐かしい我が家。その前には5歳のわたしがいた。釣り竿とバケツを持っている。
「なんかつれたかい?」わたしはわたしに勇気を持って話しかけた。
28歳のわたしに5歳のわたしは「おじさんだれ?」とたずねた。おじさん・・・
自分に向かってはちょっとおこれない。「ぼうやプロレスみないの?」
「うん。金曜土曜いつでもみれるから・・・」ちがう。そうじゃない。
「新日本は生放送でやってるよねえ。生は一度きりしか・・・」
「わたしの息子ですがなにか?」ゲエッ父だ。「さあ中に入ってご飯をたべてなさい」
父と、わたしと、二人きりになった。
「これには事情が有るんです、きいてください」
すぐ裏に有った公園で、わたしは父に本当のことを話した。
「うんわかった。君がそういうんなら、きっとそうだろう。君は未来の
わたしの息子なんだね」「分かってくれましたか父さん」
「でも君は残念ながら、昔の君にあっちゃいけないんじゃないかとわたしは
思うんだよ。同じ時代に二人同じ人がいちゃいけない」
「分かったよ父さん。でも、どうしてもいいたいことがあったんだ」
「分かった聞いてあげよう」「下らないことだけど、日本のプロレスは
これからどんどんおもしろくなっていくんだよ。一度に言い表せないけど、
これからが一番プロレスが面白くなるときなんだ」「まだプロレスをみてるのかい?」
「・・・もうあまり視てないよ。2004年のプロレスは、もうすぐ無くなってしまうんじゃないか
と思うほど元気が無いんだ。だから僕はあの頃の僕に、これからが一番
幸せなんだよって伝えてあげたかったんだ」「そうかわかった。息子に、
いや君に伝えよう。ところで今元気にしてるのか。奥さんや子供はいるのか」
「・・・いないよ。」「仕事の調子はどうだい?」「・・・本当のことを
いうよ。今日の仕事を最後にクビになる。新しい仕事のあてはまだないんだ。
家に閉じこもって、コンピュータばかりみているんだ」
「・・・そうか元気を出すんだ。君はわたしの息子だろ。もうすぐ最終のバスが来る。
君の人生だって一度きりなんだ。帰ってからもわたしのことを思い出して
がんばってくれ・・・」バスがやってきた。わたしはバスに乗り込んだ。
バスは走り出し、親爺の姿がだんだん小さくなっていった。
終点につくと、いつもと同じ世界がわたしをまっていた。
パソコンの前に座る。WJスレの過去ログをよむ。ふとカキコしてみた。

<維新前の御小も、よく見れウ゛ァちょっとかっこいいね>

おわり

元ネタ:ミステリーゾーン:walking distance

【自覚なし】wj総合658【字画なし】
http://sports6.2ch.net/test/read.cgi/wres/1076684838/664-710

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  • 泣けたー(T△T) -- 涙ぼろぼろ 2004-02-16 (月) 02:27:28
  • このころは、フェンスアウト裁定があったんだよなあ。 -- 研修力 2004-08-29 (日) 14:36:50
  • 正直感動してしまった・・・ -- 名無しマグマ 2004-08-29 (日) 17:39:37

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最終更新日: 2016-03-06 (日) 00:14:04 (891d) HTML生成時間: 0.034 秒
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